ノストラダムスの予言と的中率
的中とされる予言の多くは、内容があいまいだったり、出来事の後に結び付けられたりしたものです。判定の内訳(判定不能・後出しなどの件数)もあわせてご覧ください。
的中 0/外れ 0/一部的中 0/判定不能 3/未到来 0/計算から除外(後出し・出典不明など) 1
どんな人物か
16世紀フランスの医師・占星術師です。1555年に、四行の詩を集めた『予言集』を出版しました。詩の多くは時期も場所もはっきり書かれておらず、後の時代の人がさまざまな出来事に当てはめてきました。
日本では、1973年に出版された五島勉『ノストラダムスの大予言』で「1999年7月に人類が滅亡する」という解釈が広まり、大きなブームになりました。ただし、この「人類滅亡」は解説書の著者の解釈で、詩の原文に滅亡という言葉はありません。
予言の一覧と判定
地震などの災害の日時・場所・規模を予知することは、現在の科学ではできません(気象庁)。災害への備えは、気象庁や自治体の情報にもとづいて行ってください。
| 予言の内容(要約) | 予言した時期 | 発表 | 出典 | 結果 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 空から「恐怖の大王」が来る(第10巻72番の詩) | 1999年7の月 | 1555年ごろ | 『予言集』 (一次資料) | 時期は明確だが、何が起きるかは書かれていない。研究者の間では、16世紀の王(フランソワ1世)を指すという解釈もある | 判定不能 |
| 1999年7月に人類が滅亡する(日本で広まった解釈)災害 | 1999年7月 | 1973年 | 五島勉『ノストラダムスの大予言』の解釈。原文に「滅亡」の記述はない (二次資料のみ) | 何も起きなかった | 外れ本人以外 |
| 若い獅子が老いた獅子を一騎打ちで倒す(第1巻35番)。1559年のアンリ2世の事故死を言い当てたとされる | 書かれていない | 1555年ごろ | 『予言集』 (一次資料) | 時期・人名が書かれておらず、事故の後に結び付けられた | 判定不能 |
| 「ヒスター」がヒトラーを指すとされる(第2巻24番) | 書かれていない | 1555年ごろ | 『予言集』 (一次資料) | 「ヒスター」はドナウ川の古い呼び名とされ、人名とは限らない | 判定不能 |
判定の区分と印の意味は判定の基準をご覧ください。
検証してわかったこと
有名な「的中」は、いずれも時期や名前が書かれておらず、出来事の後に当てはめられたものでした。唯一、時期がはっきりしている「1999年7の月」の詩も、何が起きるかは書かれていません。研究者の間では、16世紀の王を指しているという解釈もあります。
日本で広まった「1999年に人類滅亡」は、解説書の著者による解釈で、それは外れました。このため、ノストラダムス本人の的中率には入れず、「本人以外」の印を付けて記録しています。
このサイトの結論は、ノストラダムスの予言は「当たった・外れた」ではなく、「検証できる形で書かれていない」というものです。時期も対象も書かれていない詩は、どんな出来事にも当てはめられるため、当たったように見えやすいことに注意が必要です。
出典
予言の文章は要約しており、原文の引用ではありません。